第3章 練習試合・誠凛対海常
誠凛のスタメンに、影が薄いヤツが、と言う騒動(?)は収まり、
試合は行われた
「(………あららら~~~~~~!?)」
試合が始まり、直ぐカントクは焦った
幼い頃から、選手の肉体とデータを見続けてきた彼女の目には、身体能力が全て数値で見える
今回は、ユニフォームの上だから、大体の数値だが、その数値は高かった
「(コッチも、黒子君と火神君がいるとはいえ…、あの2人の力がどこまで通用するか…!?)」
「はぁ……。カントク、少しはルーキーズを信じてあげて下さいな」
「ッ!!」
その声にハッとしたカントクは、声を発した舞花の顔を見た
舞花は少し、苦笑していたが、直ぐにそんな迷いの顔は、なくなった
「まぁ……、カントクが思う通り、レベル的には向こうが高いです。けど……」
「っし!」
試合は、海常ボール
4番の主将、笠松がボールを持った
「んじゃまず、一本!キッチリいくぞ!」
「伊達に、6人目(シックスマン)と呼ばれていないですよ。少なくとも―――……」