第3章 練習試合・誠凛対海常
ボールは、笠松から離れた
否、離されたのだ
黒子によって
「挨拶代わりの奇襲なら、効果テキメンです!」
「なっ…(どっから湧きやがった、コイツーーーーーー!!?)にぃ~~~~~~~~!!?」
ボールは黒子の手に
笠松が後を追いかける
体力的に低い黒子は、笠松に簡単に追いつかれてしまった
が、黒子はパスをした
近くにいた火神に
そして、そのボールを受け取った火神は、
バキッ!!!!!
ダンクをくらわせた
「お?バキ…?」
着地した火神は、ある事に気がついた
「おお?」
自分の右手に持っていたのは、ゴールのリング
年季の入ったゴールをたった"一回"のダンクで、壊してしまったのだ
「あらあら…(確かに、奇襲にはテキメンだわ。これは)」
舞花は驚いたが、ククッと内心楽しくなり、笑った
「どーする、黒子。コレ。おー、リングって思ったよか、デケーな」
「どーするって…、まず謝って、それから…
すいません。コート壊れてしまったんで、全面側のコート、使わせてもらえませんか」