第13章 決勝戦、当日
誠凛高校――――……
「それで、桐皇の気になる事って?」
「実は、桐皇の選手しゃなくて、マネージャーの方なんですが……」
舞花は桃井の特徴を伝えた
「……成る程、情報のスペシャリストね」
「前の秀徳との試合も勿論ですが、恐らく、今キャプテンが練習しているドリブルスキルなども、見抜くかと」
「そう……」
カントクをしばらく考え込んでいた
「…ありがとう。その情報を聴けただけでも、何か手がかりになるわ」
「何か策でもあるんですか?」
「情報を見抜くのは、難しいけど、1つの策としてはあるわ」
「それは?」
「それは―――……」