第12章 決勝リーグ初戦相手、決定
「その夏の全中は、青の力で圧勝しました」
舞花は、当時の状況を振り返っていた
「けど、その全中以降、青だけでなく、他の4人も変わってしまったんです」
青峰の開花以降、黄瀬や緑間達も開花するようになった
「そして、3年の全中。あの事でみんな……、バラバラになって、私も卒業するまでに、やめてしまったんです」
体育館内には、重たい空気が流れる
「ケッ!んな、チョーシ乗ってるヤツなんかに、負けるかよ」
「「「!!!」」」
声がする方を見ると、シップを貰って、帰って来た火神と、黒子が一緒にいた
「黒君……」
「白瀬さん」
「ごめんね、喋っちゃって」
「いえ、ボクも火神君にお話しましたから」
そう言った黒子の顔は、悲しいような、覚悟を決めたような、何処か澄み切っていた
「ケッ、へそでコーヒー沸くぜ」
「だから、お茶です。火神君」
「わーってるよ!んな事」
「………クスッ」
この2人なら、勝てる
そんな気がした
舞花もまた、何処心が澄み切っていくのを感じた
そして、ついに決勝戦の日がきた