第12章 決勝リーグ初戦相手、決定
「…確かに、ライバルがいるからこそ、張り合えるものも、あるわよね」
舞花にだって、分かる
自分が思っているだけだが、舞花には負けたくない子がいる
しかし、友達でもある為、何時も変わりなく接している
友達として、尊敬していて、それでも負けたくない相手
「今までも、アイツは強かった。…が、周りと比べて、頭1つ程度の話だ。だが、今のアイツは強すぎる」
確かに、此処数日
青峰は強い
だからこそ、練習すればする程、ライバルどころか、逆に周りとの差が開いてしまう
それも圧倒的に
それに、更なる追い討ちをかけるような事が
その日は、青峰も集中していた
相手は、今まで何度も苦しんだ中学屈指のF(フォワード)の井上
青峰のライバルと言っても言い存在
その井上を圧倒していた
黒子からパスを貰い、井上と勝負
になると思っていた
この時、150対81の点差があった
本気の青峰に加え、点差も点差
モチベーションを保つのが、難しい状況だった
そして、青峰は感じてしまった
相手のやる気まで失せてしまったら、バスケの何が楽しいのか
自分とまともに勝負出来る者がいない
結局、青峰に勝てる相手は、
「オレに勝てるのは、オレだけだ」