第12章 決勝リーグ初戦相手、決定
"共通の影がいること"
その言葉に、誰しもが分かった
青峰大輝は、帝光のエースであり、黒子の元"相棒"であった
「青は、才能も練習量も、チーム1でした。元々、人一番アイツがバスケ大好きだった事もあるんです」
舞花は、ポツポツと話す
「そして、そのバスケ好きが繋がったのか、誰よりも先に開花したんです」
そうそれは、まだ「キセキの世代」と呼ばれる前の話
かつて黄瀬も、緑間も
入部したの頃は、並外れた力は無く、どちらかと言えば、周囲より少し優れた選手
と、その程度のものだった
その力が徐々に出始め、3年になった頃は、目覚ましい程発達していたのだ
それが誰よりも早く、そして突然、開花したのは
他でもない
青峰だった