第11章 光と光
「「………」」
青峰が去って、しばらく
火神と舞花は黙っていた
「……それじゃあ、そろそろ時間だから、私行くね」
舞花は腕時計を見ながら、火神に伝える
「……ああ」
「………」
舞花が入り口の所まで来ると、火神が声をかけた
「……なぁ、白瀬」
「…なあに?」
「アイツと……、黒子と青峰って、どう言う関係だ?」
「………」
少し考えた舞花は、ゆっくりと重たい口を開いた
「黒君は、影。黒君はアシストする事が得意で、今もそれは変わらない。
それと、火神君が光で組んでる。けど、中学時代は、火神君と会ってない。じゃあ、誰が黒君を一番強くしたんだと思う?」
それは他でもない
"青峰"だ
青峰は中学時代、黒子と一緒にいた
そして、青峰は黒子の、黒子は青峰の力を最大限に引き出していた
まさに、光と影
「あとは、黒君に聞いて。私から細かい事言ったって、意味ないから」
舞花はそれだけ言うと、その場から出て行った