第11章 光と光
ダムッ……ダムッ………
「(うん?ボールの音?)」
病院から学校に向かう途中、ドリブルの音が聞こえた
近くにあるストリートバスケに、目を向ける
そこに見慣れた人物が、
「こ~ら!」
「!」
舞花はその人物を見て、注意をする
「カントクからも、バスケするなって、言われたでしょう?」
「じっとしてらんねーだよ」
「あんた、どんなだけバスケバカなのよ!」
舞花が見つけた人物
それは、本日休養中であるハズの火神だった
「でもよ。痛みだって、もうほとんど…」
そう言いながら、シュートをする
「ってぇー!!?」
火神が放ったボールは、地面に落ち、コロコロと転がって行った
「あ、ほら!だから、無茶するから!!」
舞花は急いで、火神の側に駆け寄る