第10章 3秒の勝敗と雨の電話
「…けど、あの頃はまだ、みんなそうだったじゃないですか」
話を聴いていた黒子は、静かに口を開いた
「オマエらがどう変わろうが、勝手だ。だがオレは、楽しい楽しくないで、バスケはしていないのだよ」
「真太郎!」
何か言いたそうに、緑間を見る舞花
しかし、その口から伝えようとする事はなかった
それを見ていた火神は、
「オマエら、マジごちゃごちゃ考えすぎなんじゃねーの?楽しいからやってるに、決まってんだろ、バスケ」
「なんだと…」
キッと火神を睨む、緑間
「……何も知らんクセに、知ったような事、言わないで貰おうか」
一触即発な状態を迎えようとしていた