第10章 3秒の勝敗と雨の電話
その様子を眺めていた緑間
「黄瀬…。前と少し、変わったな」
「そースか?」
「目が…、変なのだよ」
「変!?」
変と言われながらも、黄瀬は思い当たる節を考えた
すると、心当たりがあるようだ
黒子達と対戦後、前より練習するようになったと言う
そして、最近思うのは……
「海常のみんなと、バスケするのが、ちょっと楽しいっス」
その言葉を聴いた緑間は、お好み焼きを食べながら、
「……どうも勘違いだったようだ。やはり、変わってなどいない。
"戻っただけだ。3連覇する少し前にな
"」
帝光バスケ部、3連覇
それは、キセキの世代の力を開花させる為には、打って付けである
しかし、その裏で彼らは、力を手に入れる代わりに、闇を背負う事になったのは、誰も知らない
そう、彼ら以外は……