第10章 3秒の勝敗と雨の電話
「今は今で、決めた事あるし」
「決めた事?」
「うん」
そう言うと、人差し指を立て、
「誠凛(うち)を全国NO.1の高校にする!」
と自信満々に宣言した
「………!」
緑間は、少し驚いたが、直ぐに余裕を見せる
「フッ、全国NO.1だと?笑わせるな」
そう言うと、舞花に背を向けた
「今回は、してやられたが、次は必ず秀徳が勝つ」
そのまま、建物の中入って行った
建物に入る緑間を見送った後、舞花は
「…………」
クスッ―――……
「受けてたとうじゃない、真太郎」
笑いながら、自分も建物の中に入る