第10章 3秒の勝敗と雨の電話
舞花は高尾から、受け取ったジャージを緑間に渡す
「これ、高尾君から渡されたの。試合終わりに、そんな格好じゃ、風邪引くわよ」
緑間は、余計なお世話だと言い、ジャージ受け取る
「相変わらずね」
舞花はクスクスと笑う
「…………」
緑間は、何も言わず、舞花を見ていた
「何?」
舞花は首を傾げる
「……いや、別に」
緑間は、視線を逸らした
「…………」
" "
「ッ!!」
舞花の呟いた言葉に、緑間は再び舞花の顔見た
「何年、あんたと一緒にいると思ってるのよ」
それくらい分かるわよと、苦笑いする舞花