第9章 新披露技と雨と旧友

バキュアッ!!!

ボールは凄いスピードで、火神のもとへ

黒子は、ボールを押し出すように、火神にパスする

コレが黒子の新技

そのボールを受け取る火神


だが、緑間がゴール前で死守する

｢絶対に行かせん!!｣

《跳べるのは、あと２回よ。うち、１回は、勝負所にとっておくこと》

｢(分かってるよ。…けど、此処で決めなきゃ、いつ決めんだよ!!)うぉおおお｣


ガツン!!!

火神は緑間を越え、得点を決める

その瞬間、観客から驚愕や歓喜の声があがる


｢(黒君の、あのパスを捕るなんて。あのパスは、キセキの世代"しか"捕れなかったものを……)ククッ、やってくれるじゃん｣

舞花は、感じた

火神大我と言う男の存在

黒子との光と影

それらが全て合わさった、誠凛高校バスケ部

舞花は、嬉しさとドキドキ感が止まらなかった