第4章 5分の2が鈍感
「ングッ!?ブフォッ!!
ゲッホゲホ!!」
「あー!今の絶対、鍋に入ったって!!
もうほら、水飲みなよ…
翔ちゃん。」
ところがどっこい、俺は片想い一年目の時に悟った。
ニノは、思わせぶり系天然小悪魔ボーイだと!!!
「大体今目の前で相葉さん見てて、何で同じことが起きるかな…
翔ちゃん、頭いいくせに、アイバカが移ってません?」
「アイバカって言うな!」
という俺のツッコミは華麗にスルーされ、今度はせっせと翔ちゃんの世話を焼いてる。
…クソ〜!そもそも、俺はニノと2人っきりお家デート♡、のつもりだったのに!!!
この、…翔ちゃんのニブチンッ!
「プハーッ!生き返った!!!
いやだって、そんな辛いのかなって試したくならない!?」
「なりません。」
てか、
「あぁぁあ〜!!!翔ちゃんズルい!!!
俺にもアーンしてよぉ!!」
さらにはむせかえった時に皿から落下したらしいお豆腐をニノが翔ちゃんに食べさせてあげるという、羨ましすぎる展開。
「俺は誰にもアーンとかした覚えはありませんけど。
落とされて可哀想な具材を突っ込んでるだけなんですけど。
てか、ず…ズルいとか意味わかんねぇし…」
ポッと頬を赤らめて悪態つくとか、今すぐ抱きしめたい。
「うまいぃ〜!」
…翔ちゃんさえいなければ抱きついたのにっ!!