第4章 5分の2が鈍感
「ニノ、この鍋すっごい辛いからね!
気をつけてね!!
…ブフッ!!ンホッ!ゲホッ!!」
「ちょっと相葉さん!きったないなもう…
あなたバカなんですか?
そんな赤い汁、一気に飲むとか…しかも自分で作ったんでしょーが。」
ニノに俺お手製のかっらいの、作ったげようと張り切ったはいいものも、うっかり自分が開口一番むせまくってしまった。
呆れながら、差し出してくれた水を一気に飲み干した。
「ングッ…ぅあー!かっらい!!
だって鍋はやっぱ汁からいきたいじゃん!!」
「あなたホントそういうとこありますよね…
いつか死んじゃいそうだよ、もう。
…ほら、ついてるって。」
俺が吹き出した汁をティッシュで迷惑そうに拭ってた手が、もう一枚ティッシュを掴むとニュッと俺の口元に伸びてきた。
「…はい、とれた。
子供じゃないんだから。ふつう、そんなとこつきませんけどね、どんな飲み方してんですか。」
「あ、ありがと…」
超至近距離の可愛い顔と、男の顔なんて拭ってくれちゃう優しさとかに俺の心臓はキュンキュン悲鳴をあげる。
この展開、やっぱりやっぱり脈アリどころかいけちゃうんじゃね!?って思うよね!?!?