第4章 5分の2が鈍感
「ねぇニノ!!
今夜ヒマでしょ??うちで鍋しようよ!辛いヤツ!!」
仕事終わり、かったるそうにあくびをしている背中に声をかける。今夜のお家デートに誘うために!
「なんで俺がヒマっていう前提なんですかね。しかもあんた辛いの加減バカだからイヤだよ。」
そして返ってくるのはいつも通りの冷たい返事。
…とみんな思うでしょ!?
ふっふっふ…違うんだなぁ、コレが!!
「でもまぁ、相葉さんバカだからアホみたいな量作りますからね。仕方ないから私が食べに行ってあげますよ。」
ほらね!!ニノはね、一見冷たいと思わせてのツンデレだからね!
予定がない限りほぼ絶対的に俺のお誘いには乗ってくれんだよなぁ。
いつも通りのやり取りに、メンバーもまたやってるよ、と言わんばかりに笑ってる。
そう、わたくし相葉雅紀。
日々どうにか何とかニノを落とそうと、頑張っております。
ニノに恋して20年。
俺もう、片想いのプロだからね!
「…相葉さん早く準備してよ。鍋、食べるんでしょ?」
先に準備が終わっちゃってブスくれた顔してるくせに、言ってることは超絶カワイイ。
自覚ないとかホント悪魔すぎる。
そういうとこが好きなんだけどね!
てかこれ、普通に脈アリだと思わない?