第4章 明日も仕事、頑張れそうだよ【イッキ】
深いキスを繰り返し、が苦しそうにしていれば軽いキスにして、また深いキスに戻し……と何度も何度も、長い時間をかけた。
小さく音を鳴らして唇を離すと、目が潤んで頬が赤くなって呼吸が荒くなって……っていう三大要素を満たしたキミの姿が目に入って。
思わず、顔が緩んじゃったよね。
「気持ちよかった? キス」
「っ……はぃ」
素直だね、可愛い。
もっと乱したくなる……僕を体いっぱいで感じるキミを見たい。
愛しくて愛しくて、頬をそっと撫でると、猫が擦り寄ってくるように嬉しそうな顔で、頬を手に寄せてくる。
次いで頭を撫でると、目を瞑り穏やかな顔をして。
その顔が少しずつ、普段の顔に戻っていくもんだから、どうしたんだろう……と思った時にはもう遅かった。
「……すぅ……すぅ」
「……寝ちゃったか」
「んぅ……」
「フッ、寝言? まったく、こんな時に寝ちゃうなんて……眠かったんだね、無理させてごめんね」
起こさないよう小さな声で謝罪をして、おでこにそっとキスをした。
寒くないよう布団をかけて、僕はベットから一旦降りてスーツからパジャマに着替える。
本当はもっと触れ合いたかったけど、でも十分に可愛いを見ることが出来たし、癒された。
明日も仕事、頑張れそうだよ。
明後日はお互い仕事休みだよね、だから今日の分も含めて明日は寝かせられないな。
明日のキミを想像して思わずクスッとして、僕もベッドに。
気持ちよさそうに眠るをもう一度見た。
愛してるよ。
おやすみ。
~End~