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【HQ東】君の相手をこの俺に

第2章 優先すべき事


次の日の屋上、昼休み。
「で、昨日はちゃと送ったのか?」
と菅原。
「お前ら先に帰るなよ」
「家庭科室行くとスガ達長いからさ」
「俺のせいかよ。で、送ったのか旭?!」
「送ったっていうか、一緒のとこまでな」
「で?で?」
とにやける菅原。
「それだけ!今日も普通に話してるし、普通だって!」
「なーんだ」
「スガその辺にしといてやれ」
「へーい」
何を期待しているのかは察しがつくがあえて何も聞かない。今はそれよりも春高。しかし、それよりも
「日向達、テスト大丈夫かなー」
「田中達には縁下、日向達には月島達がついてるし大丈夫だろ」
「影山も暗記力あんなにあんのになー」
心配なのは後輩達の期末テスト結果。自分達も心配だがそこまで酷くはないし、こちらは受験勉強もしてる位だ。
「全員で東京行きてーなー」
「それは田中達の頭にかかってるな」
「「「不安だー」」」
春高予選、期末試験、練習試合。やることはたくさんあって
(恋愛どころじゃないわー)
と空を仰いで気づく。
(れ、れ、れ恋愛とかじゃなくて!てか恋とか、好きとか・・・!す、好きとか!!!)
「乙女か旭!!!」
と百面相の東峰に突っ込む菅原
「はぁ、田中達テスト通ってくれー」
「大地、旭の事放置かよっ!」
テストが心配な後輩達と、メンタルが心配な同級生、しかもそれを放置なんだから俺が一番大変だ!と内心思っている菅原をよそに、静かに過ごす澤村と、慌てふためく東峰。
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