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【HQ東】君の相手をこの俺に

第1章 気になる君


「苗また菓子パン?野菜も食え野菜も!」
「大地、お母さんか!」
「でも栄養あるもの食わないと元気でないぞ」
そう言って名の頭を撫でる旭、
「でもってお前はーお前はなぁー」
「ひげちょこ」
「そう!それ!」
「えー」
(そこはお父さんでは)
名が口には出さずつっこみをいれると
「旭がお父さんになるには」
「まだまだな」
と菅原と澤村。不思議と会話が成り立ったのもおかしく、東峰のいじり方もおもしろく笑えてしまう。
「東峰って意外といじられ役なんだね」
「別になりたくてなった訳では・・・」
「じゃっ、名また明日なー」
「う、うん」
クラスに別れる際、菅原にそう言われ
「また明日も一緒にいいの?」
「え?いいよ?あ、他と約束あるなら別にいいぞ。女の子だもんな。女子と食べるよな」
慌てて言う東峰に首を横にふると
「そしたらまた明日だな」
と頭を撫でられる。クラスにつくと
「授業中寝るなよー」
とまた頭を撫でられ東峰は自分の席に向かった。名も席につき東峰に撫でられた所を撫で返す。最近思うが東峰はよく自分の頭を撫でてくる。気にはなるが嫌ではないのと、自分はそんなに小さいとは思っていなかったが東峰にすればやはり小さく見えるのだろう。
(小動物扱いだよねー)
と思う一方で東峰は
(やっぱり触られるの嫌だよなー!)
とその様子を見て焦っていた。身長の差から丁度良いサイズなものでふと撫でてしまう。
(やっぱり嫌だよなー。あぁぁぁー)
なんせ、こんな年頃の女の子に、自分だってただでさえ清水にはこんな事できないのに、
(名にはなんでかできちゃうんだよな)
と授業中に想いにふける。
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