第7章 君の相手をこの俺に
そして次の日、その日も朝来てみては名は席におらず、三日間も休んで大丈夫だろうかと心配していると、始業のチャイムが鳴る直前に名が慌てて入ってきた。
周りの席の子達と挨拶を交わし、先生が入ってきてしまい目を合わすことも、話すこともできず、ただ2日も休んだのに元気そうな事を担任に突っ込まれ授業が始まっていく。すると、
「苗!」
と一番前なのに居眠りが止まらない名。それが午前中続き、授業との間は机につっぷしており、
「東峰~お昼行こ~」
とやっと話せたのはお昼休み、名が昼食を誘いに来てくれて、具合が悪かったのか?とか寝ていたのを見るとまだ本調子でないのか?とか久しぶりとか色々言いたいことがあったのにタイミングを逃してしまった。
「で、久々きてそれだ」
と昼休み、屋上にて久々四人で揃ったのに名は東峰の隣でパンを片手に東峰に寄りかかりながらうたた寝状態。始めは菅原達に心配され、大丈夫だと答えていたのに、会話をしていく内に
「あ、落ちた」
「本当に大丈夫か名」
と心配する周り、食べかけのパンも手から落ち、その日の昼休み中東峰の肩を陣取っていた。
「ごめんね~」
と眠気眼の名はその日居残ることはせず、次の日も少し眠そうにしながらやってきた。
「大丈夫かー?」
と声をかければへらぁっと笑い頷く。そして昼休み、今度はフェンスに寄りかかりながら熟睡。それもまた結局は東峰に寄りかかる始末。
「良かったな旭!」
とちゃかす菅原に首を横にふる東峰は焦りと緊張からで見ていて笑えてしまう。
「名起きろー。昼休み終わるぞー」
と菅原に揺さぶられながら起きて、東峰に見守られながら教室に戻る。
「具合が悪いというか」
「睡眠不足だな」
と東峰の隣でふらふらな名を見ながら二人が言う。
「今日居残るかな?」
「あー、居なさそうたけど居たら聞いてみよう」
「おぅ」
一方、
「名どうした」