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【HQ東】君の相手をこの俺に

第6章 始まったもの


真っ青な空。雲一つない果てしない空。菅原なら着られるサイズで作ってしまったジャケットに、相手はどうするかの周りからの催促、澤村は道宮に悪い気がするし、菅原は多分受けてくれる。一番気になる東峰は、一応オファーがあったのに断ってる様だし、その中で自分と組んだら周りの女の子達にお互いなんて言われるか気にしてしまうし、一緒に出た時の東峰に申し訳ないだろう。
「ホラ旭、名まだ相手いないっぽいぞ!」
「いやいや、無理!無理だから!」
「はぁ、まだ相手見つかってないんだぞ、可哀想には思わねーの?」
「いや可哀想には思うけど!そこで俺?!」
「いや、そこはお前だろ!」
とひそひそ声で話し合う三年トリオを放って
「菅」
「はいっ!」
突然、呆けていた名が菅原を指名し、驚いた菅原がきいたのは
「相手やって」
との一言
「は?」
今その相手をこちらで東峰にさせようとしていたところなのに何の話をしているの??と頭を整理させていると
「いや、だから菅原が相手になってよ」
「「「は?」」」
その後
「まて!まてまてまて早まるな!」
「早く決めなって言ってたのは菅もでしょ!」
「まぁ、待て!この話は放課後だ!」
と言ってお昼休みの間では保留になった。その後の教室までの帰り道
「スガが良いのか?」
「良いのかって言うか・・・作ったジャケット菅原だったら着れるし、澤村は道宮さんに悪いしって感じで、なによりも周りの早く相手を決めなさいって言う感じがもう疲れた」
と苦笑する名。
(別にスガが好きでって事ではないのか)
と少しほっとする東峰の気なんて露知らず、名は菅原が了承してくれなかったことに
(さてどうしたものか)
と放課後、ドレスを目の前にして困っていた。発表の順のこともあり、発表会係の子に申し訳なくなってくる。ドレスももう仕上がったとすれば今度は授業中にやることがなくなってしまう。
一方、部活が終わり着替え中の男子バレー部。東峰が菅原に相手役を申し込まれててっきり凹んでいるかと思えば
「大丈夫そうじゃん?」
「だな。」
「良かったぁ。けど俺どうしたもんかなぁ」
と菅原と澤村がそう話す。
「いやぁ、なんか相手役に作ったジャケットがスガじゃないとはいらんらしい」
と、にへらと安心しきってる東峰に
「なんか、相手にされなさすぎて今ちょっとイラっときた」
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