【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第1章 大胆な告白
「悪い…。」
「いや、大丈夫…。」
「あれ、永野のダチ?」
「あ…うん。ごめん、なんか大勢で押し掛けて。私、告白とかされたの初めてで、皆が心配だって言って、それで…あ!その、岩ちゃんが変な人だとか言ったんじゃないよ!岩ちゃんがカッコいいって教えたら皆見たいって言って、それで!」
なんか喋れば喋るだけ墓穴を掘っていってる気がする。でも、何を話したらいいか分からなくて、饒舌になってしまう。
「どうもー。郁の幼馴染みの狩屋千恵でーす。」
「井口みのりでーす。」
「三条真希。」
岩ちゃんを品定めするような視線で三人が岩ちゃんを見るもんだから、なんだかそれが申し訳無くて仕方なかった。
「その…ごめんなさい。」
「なんで謝んだよ。」
「岩ちゃんを好奇の目に晒してしまって。」
「構わねえよ。ダチに大事に思われてんだな。」
そう言って岩ちゃんは笑った。なんていい人…!これが逆の立場だったら、私はそんな風に思えなかっただろう。
「つーか、その岩ちゃんって言うの、」
「あ!岩ちゃんいた!ちょっと、勝手に居なくならないでよね!…あれ?郁ちゃん?」
そう言ってやってきたのは、及川くんだった。昨日も思ったけど、やっぱり王子様みたいだ。キラキラ輝いて見えるのは目の錯覚じゃないと思う。及川くんの登場にみのりんは声を上げた。
「生及川徹!」
「生?」
「本物超ヤバイ!超イケメン!」
大阪のオバチャンばりに私の肩を激しく叩くみのりん。それに対し及川くんも満更でもない様子で、キラキラとした笑顔をみのりんに向け、声を掛けていた。