【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第2章 女の子
「あー…今頃徹達は試合かー。応援行きたかったなー。」
「みのりん朝からそればっかじゃん。」
「だってさ、今日決勝だよ!郁だって岩ちゃんの応援行きたかったよね!?てか、今から行けば良くない!?」
「学生の本分は勉強でしょ。」
「ちょっとマッキー。そんな親みたいな事言わないでよー。テンション下がる。」
文句を並べるみのりんを小突くマッキーは至っていつも通りだった。昨日のあの人がどこの誰で、どういう関係かとか色々聞きたい事もあるけど、マッキーが触れないで欲しいと思っているなら触れるべきじゃないと思った。そう思ったのはちーちゃんもみのりんも一緒みたいで、二人も昨日の一件については触れなかった。
「じゃあさじゃあさ!学校終わったら青城行こう!」
「負けてたらどうすんの?超気まずいじゃん!」
「ちー!そんな不吉な事言わないでよ!てか、昨日の試合見たでしょ!?あんだけバレー上手くって負けるワケ無いじゃん!」
「だって相手白鳥沢でしょ?」
白鳥沢はここ数年、男子バレーの大会で輝かしい成績を残し、毎年全国大会にも出場してる。男子の大会の結果云々にそこまで詳しくない私でも県内で最もバレーが強いのは白鳥沢だって知ってる。
「まあ、試合結果は何にせよ、連日の試合の疲れとか溜まってるだろうし、そっとしておいてあげようよ。」
「あー!郁までそういう事言う!」