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【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです

第2章 女の子


 タイムアウト終了後、10番の攻撃に誰もブロックにつかなくなった。けど、その対策のお陰で青城の攻撃のリズムは元に戻った。


「小さいとやっぱりスパイクの威力弱いしね。まあ、下手にブロックつくよりは…って、何、郁。烏野10番に肩入れしてんの?顔怖いんだけど。」
「ブロックに無視されんの超腹立つって思っただけ。」


 今日はあくまで青城の応援に来ただけで、自分がコートに立ってるワケじゃ無い。けど、コートに立つ誰よりも小柄な10番は自分と重なる部分が多くて、自分が烏野の10番の立場だったら超絶腹が立って仕方ないって思っただけ。青城の応援に来てんのに、何考えてんだ私。
 そして点差は再び開き、青城がリード。烏野のタイムアウト後、ピンチサーバーが入ったが、ネットに阻まれたボールは烏野のコートへと転がり、とうとう青城が二十点台に乗った。その後烏野の雰囲気が変わったように思えたが、やはり点差は縮まらない。そして、青城がマッチポイントを迎えた。
 あと一点。あと一点入れば青城が勝つ。なのに、その一点が決まらない。連続で烏野に決められ、デュースとなった。互いに一歩も譲らない攻防。握り締めた拳に汗が滲んだ。
 先に点を先取したのは烏野だった。合わないと思ったボールを上手く手に当て、岩ちゃんのブロックを抜いた。絶対今の岩ちゃん止めるって思ったのに…!悔しい。
 けど、すぐ様岩ちゃんのスパイクが決まり
再びデュース。序盤から緩まない力強い岩ちゃんのスパイクに思わずゾクゾクした。

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