【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第2章 女の子
「遅過ぎ。おいて帰ろうかと思った。」
「マッキーってば、またまたそんな心にも無い事言ってー。」
「みのりんテンション高い。ウザい。」
なんとかあの場を無事に脱して、ちーちゃんとマッキーと合流した。
「明日は朝からなんだっけ?」
「そうそう。でさ、まだ外明るいじゃん?」
「やだ。」
「ちょっと、ちーちゃん!私まだ何も言ってない!」
「どうせバレーしたいとか言い出すんでしょ?」
「流石幼馴染!分かってる!」
「やるやる!私も体動かしたいと思ってた!」
乗り気じゃないちーちゃんとマッキーを説得し、そのまま公園に向かい、日が暮れるまでバレーを楽しんだ。バレーをやってる最中、岩ちゃんみたいにあんな力強いスパイクを打てたらな、なんて思い、ついつい、いつも以上に張り切ってしまった。
また明日と言ってみのりん、マッキーと別れ、ちーちゃんと夜道を歩いた。その間、話すのは勿論今日の岩ちゃん達の試合の事。女子と男子じゃスタミナもパワーも違うし、違って当たり前だけど、それでもあんな風に動けたらなんて思うと興奮せずにはいられなかった。
「てか、郁。アンタさっきから岩ちゃん、岩ちゃんって、岩ちゃんの事ばっかりだねー?」
「え?そう?」
「試合中も殆ど岩ちゃん見てたし。」
「いやー、やっぱ、あんな力強いスパイク見せられたら目を惹いちゃうよね。」
「それだけじゃないでしょ?」
「え?どういう意味?」
「分かってないなら別にいいけど。」
「えー?何何?気になるじゃん!」
まっつんだけじゃく、ちーちゃんにまでそんな意味深な発言されたら、気になっちゃうに決まってんじゃん。
「郁は馬鹿だなって話。」
「ちーちゃんだって私と成績そんなに変わんないじゃん!」