【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第2章 女の子
「ちょっと郁!写メ、超ブレブレじゃん!」
「あはは…ごめん。」
及川くんに撮影許可を貰って写メを撮ったはいいものの、動いてる人を写真に収めるのは至難の技で、私が撮影した及川くんはどれもブレブレだった。岩ちゃんのスパイクを見た後は、写メの事はすっかり忘れて、ずっとバレーに魅入ってた。
「あ…!あのさ!再来週の土曜か日曜、青城の応援行かない!?インハイ予選あるんだって!」
「行く行く!どっちも行く!」
「どっちもって、勝ち残らないと日曜は試合無いでしょ?」
「「絶対勝つよ!」」
まるで合わせたみたいに息ピッタリなみのりんと私のそれを聞いて皆で顔を見合わせて笑った。
「大会なら堂々と写メ撮れるじゃん!」
「携帯じゃ無理でしょ。」
「確かに…!ねえ!誰か望遠レンズ持ってないの!?」
「持ってるわけ無いでしょ。」
週末、四人で応援に行く約束をした。
助っ人を頼まれた時に三人が応援に来てくれる事はあったけど、誰かの応援に行くのは初めてで、今から週末が楽しみで仕方なかった。