【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第2章 女の子
「永野さん。」
松川くんに手招きをされ、松川くんの方に駆け寄った。
「なーに?松川くん。」
「皆、まっつんって呼ぶし、永野さんもそう呼んでいいよ。」
まっつんにそう言われ、頷くと、まっつんが私の耳元に口を寄せ、呟いた。その言葉に私は目を丸くした。
「え…?でも、」
「大丈夫だから。」
まっつんに促され、及川くんと共にコートに入っていった岩ちゃんの背中に向かって、大声で叫んだ。
「岩ちゃん!練習頑張ってね!応援してる!」
それを聞いた及川くんがにやにやとした笑みを岩ちゃんに向けると、及川くんは岩ちゃんに殴られていた。
「ねえ、まっつん…!岩ちゃん余計怒ってない!?」
「大丈夫。あれ、照れ隠しだから。」