【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第2章 女の子
「あれ?郁ちゃんと真希ちゃんじゃん!どうしたの?てか、え?何?郁ちゃんテニスウェア、凄く可愛いね。」
「今日はテニス部の助っ人でーす!」
あの後、マッキーと共にテニスコートに戻り、残りの試合を観戦し、結果、練習試合は3-2で条善寺の勝利で幕を閉じた。
そして、試合後、マッキーと共に男バレのいる体育館へと向かった。
「試合どうだったの?」
「勿論うちの大勝利!」
にっと笑って見せると、及川くんは、俺も試合見たかったなと言って笑った。
「ねえねえ!少しだけ部活見てってもいい?」
「部活終わったし、各々自主練って感じだけど、それでもいいなら構わないよ。」
「ありがとう!それでさ、及川くんのバレーしてる所写メ撮りたい!」
「郁ちゃん、岩泉から及川に乗り換えた訳?」
「ち…ちが…!」
乗り換えるも何も岩ちゃんと私はそういう関係じゃないし…!慌てて花巻くんの言葉に否定の言葉を並べるが、ニヤニヤとした悪戯な笑みを浮かべる花巻くん。
「真希ちゃんも俺の事撮ってもいいからね?」
「絶対撮らない。てか、気安く名前で呼ばないで。うざい。」
「郁ちゃーん!真希ちゃんがイジメる!」
相変わらずマッキーは及川くんには刺々しくて、態とらしく泣き付いてくる及川くんを慰めた。
「クソ川!練習しねーなら帰んぞ!」
「岩ちゃんそんなにかっかしないでよー。」
ご機嫌な及川くんとは対照的に不機嫌そうな岩ちゃん。いつも以上に表情が険しい。もうすぐインターハイ予選もあるし、他校性である私達がこうやって試合を見学する事を岩ちゃんは快く思ってないのかもしれない。