【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第2章 女の子
「いい加減執拗いんだけど!」
マッキーの声が聞こえ、私はその声が聞こえた方角に走った。
「マッキー!」
そこには嫌がるマッキーの手を強引に引いている青城生の姿があった。
「ちょっと…!マッキーに何してんの!?」
マッキーの傍に駆け寄って、マッキーの手を掴んでいた青城生の手を掴んだ。
「は?何?」
「マッキーから手を離してって言ってんの。」
鼻で笑ってみせた彼はマッキーの手を離す気配は無かった。仕方なく、掴んだ彼の手首に力を込め強引に彼の手をマッキーから引き離した。
「…った!何すんだテメエ!」
「言う事聞かないそっちが悪いんでしょ!?」
マッキーを庇うように二人の間に割って入った。
青城って頭いい人が行くってイメージだったから、正直こういうタイプの人もいるんだって驚いた。
「ガキには興味ねーんだよ。とっとと失せろ。」
再びマッキーに伸ばされた手を払い除けた。
「マッキーに触らないで。」
「チビ、あんま調子に乗ってんじゃ────」
その言葉が言い終わる前に、彼の後頭部目掛けて勢い良くボールが飛んできた。