【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第2章 女の子
待ちに待った放課後。
「郁!試合終わったら速攻男バレ行って徹の写真撮ってきて!」
そう言ったみのりんは、ちーちゃんに引き摺られ連行された。遠くなっていく二人の姿を見乍苦笑いを浮かべた。隣にいたマッキーは溜息をついた。
「郁。私も付いてくから。」
「え?本当に?」
「言っとくけど、みのりんが五月蝿いから行くんじゃなくて、私は純粋に郁の試合応援に行くだけだから。」
「うん!」
何だかんだ言いつつもマッキーは優しい。きっと嫌々言いつつも、男バレ見に行くんだろうな。
「…何?」
「ううん、何でもない!」
荷物を纏め、マッキーと共に女テニの部室へと向かい、青城へと向かった。一応岩ちゃんにも今から青城に試合しに行くよって連絡いれとこう。会えたらいいな…なんて思うと自然と頬の筋肉が綻んだ。
「嬉しそうだね。」
「テニス好きだからね!」
「…そう。」
多分マッキーは私が岩ちゃんに連絡を送ったのを分かっていたと思うけど、マッキーはそれ以上何も言わなかった。