【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第1章 大胆な告白
『俺、やっぱお前の事好きだ。』
岩ちゃんに言われた言葉を思い出し、枕に顔を埋めた。
あの後、あそこが家だから!今日はありがとう!またね!なんて言って逃げるようにして家に入ったけど、家に帰ってからも思い出すのは岩ちゃんに言われた言葉と、岩ちゃんのあの表情。それを思い出すだけで胸がきゅーってなってなる。
「ああー!もうやだ!何これ!?」
ベッドの上で手足をばたつかせ叫ぶと、ドンと壁を蹴るような音が聞こえた後、お兄ちゃんの罵声が聞こえた。いつもならお兄ちゃんの方が五月蝿い!なんて文句の一つ位言い返す所だけど、なんか気分が良くて、その言葉に反論しなかった。すると、部屋の扉がノック無しに開かれて、ズカズカとお兄ちゃんが部屋に入って来た。
「な…何?」
そしてベッドに近付くや否や、私のおデコに手を当てると、怪訝そうな表情を浮かべた。
「お前熱でもあんの?」
「無いし!」
お兄ちゃんの手を叩くと、暴力女と暴言を吐かれ、そのまま掴み合いの喧嘩になった。