【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです
第1章 大胆な告白
「郁、お疲れ様。ありがとう、助かったよ。和久谷南相手にいい試合出来ると思ってなかったから、本当ありがとう。」
頼りにされ助っ人を頼まれたのに…。いくら私がスポーツが得意で好きだと言っても、私が遊び呆けてる間、彼女達は血の滲むような努力をし、練習に励んでる。そんな相手には色んな面で劣っているという事だ。それを痛感させられた試合だった。けど、条善寺のバスケ部員達は、今日の試合結果に満足したようで、みゆみゆだけでなく、他の部員達からも感謝の言葉を伝えられた。それがなんだかまた余計に悔しかった。
ミーティングの後に助っ人に入ったお礼に何か奢るとみゆみゆから言われたけど、外野の私がミーティングに参加するのもおかしいし、ちーちゃん達が待ってるからと断った。
着替えを済ませ、外に出ると、ちーちゃん達が待っていた。岩ちゃんや及川くん、その友達も一緒だった。
「郁お疲れ様ー。」
「ちーちゃん!」
ちーちゃんの姿を見つけ、タックルをかます勢いでちーちゃんに抱き着いた。
「頑張った、頑張った。」
子供をあやす様に優しく背中を叩いてくれるちーちゃん。みのりんは私の頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。