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【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです

第1章 大胆な告白


 試合が始まれば、やっぱり強豪校と言われるだけあって、皆上手かった。だから、余計テンションが上がった。


「しゃあ!」


 相手が強ければその分燃える。シュートの成功率も上々。スリーもよく決まる。第二クォーターが終わり、ハーフタイム。ベンチに腰掛け乍スクイズを一気に飲み干した。


「超楽しい!」


 点数差はまだ追い付ける範囲内。これをひっくり返せたら気持ちいいんだろうな、と思い乍、自分がコートに立ったら何をすべきか考える。


「あんだけ動いてよく笑う余裕あんね。」
「だって楽しいんだもん。」
「ならもうバスケ部入れば?」
「それは無理。他の部活の助っ人もしたいし。」


 なんて事をみゆみゆと話していたら、黄色い歓声が上がった。何事かとその声の方向に目をやると、一際キラキラ輝く男の子を見つけた。────及川くんだ。


「郁、応援来たよー!」


 そう言って手を振ったのは、及川くん達とカラオケに行ったはずのみのりんだった。それに続いて、ちーちゃんとマッキー、そして岩ちゃんの姿もあった。青城の制服を着たピンク色の短髪の男の子と黒髪の癖毛の男の子は、恐らく、みのりんが朝言ってた及川くんの友達のバレー部の子なんだろう。


「カラオケは?」
「郁いないとつまんないし、岩ちゃんがどうしてもって言うからさー!」


 それに岩ちゃんがオイと声を荒らげた。なんだかいつの間にか岩ちゃんとみのりんも仲良くなってる。


「後半超頑張るからー!」


 ベンチからぶんぶんとみのりん達に手を振った。


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