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よるがあけるよ

第3章 平和主義者





「馬鹿者がぁッ! 無謀な真似をするんじゃない!」
リーダーのE型が、もがき苦しんでのたうち回る10Dを押さえつける。
『あああアアぁああアアア"ア"ア"!! ……あ"ア"ア"あ"あ"ッア"ア"ア"ッッ!!!。』
錆び付いた声で叫び、義体を軋ませて暴れるのをE型の随行支援ユニットとポッド107も手伝って地面に伏せさせた。
『pぉドdd何処ヘ行ッチゃっタ之淋シぃよ御願ゐだヵWマっtttえワタ氏独リジャ何コ557777711ヶ乃オ居て行カなイデ狂苦しイ助丈助ケテ弌人にシナイなイないなイななnnnなnnnnnn。』
割れた音声が絶えず10Dの口から垂れ流される。言語中枢の異常は深刻だった。
「推奨:早急な論理ウイルスワクチンの投与」
「わかってる!」
E型が随行支援ユニットから論理ウイルスワクチンを受け取り、直ぐ様10Dに投与する。
『nnnnnnなnnなァアア"ッァ"ア"………!!ッ………………。』
義体が一瞬激しい痙攣を起こした後、すぐに意識を失い動かなくなってしまった。
「報告:ウイルスの除去を確認」
「……了解。107は10Dの様子を見ておけ」
E型が10Dをその場に寝かせると、急いで随行支援ユニットと共に仲間の元へ走って行く。
もう既に事切れた列車は、2度と起動しないようにとバラバラに壊されかけていた。













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