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よるがあけるよ

第5章 見知らぬS型


「推奨:違反者に加担しない。違反者に手を貸すという事は、規則違反を犯したも同然」
『そうかな……。まぁ………そうだね。』
何となく理解したらしく、10Dは浅く何度か頷いた。
『……でも、旧12Sは殺されちゃうよね。』
「肯定:殺されるだけの事をしたということ」
『うん………そうだね。』
呟くような返事のすぐ後、映像データを受け取った14Oから通信が来た。
〈10D! 今何処ですか? 大丈夫ですか!〉
『14O……バンカーに向かってるところだよ。』
慌てた様子の14Oが端末に映る。空気が薄い高さまで来ているからか、少し聞き取りづらかった。
〈無事ですね、良かった……! 映像は司令官に見せてもいいですね?〉
『え、あっあぁ……うん、お願い。詳しくは後で司令官に説明するから。……じゃあまた後で。』
司令官に見せることを一瞬躊躇うも、10Dは已む無しといった表情で14Oに任せる。
バンカーはもう目に見える位までの距離に迫っていた。









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