第1章 髪飾り【エレン・イェーガー/甘】
『だから………巨人は殺さなきゃならねぇ。そう思ったんだ』
だから巨人を1匹残らず駆逐するって………そういうことだったんだ。
『…………ごめんね、』
『??なんで謝るんだ?』
『色々と。』
『変なやつ』
『思ったんだけどよ、』
エレンは私に近づき。長い髪に手をかける。
『お前、少し髪長すぎじゃねぇ?立体機動の邪魔になんぞ』
私の長い髪がふわりと舞う。
その瞬間私の心もふわりと舞った。____気がした。
土まみれの顔でくしゃっと笑うエレンの顔はとても夜なのに眩しかった。
こんなことしてもらっただけで苦手意識がなくなるなんて私はなんて単純なのかって思ってしまったけど、私は物事をひとつの方向からでしか捉えることが出来ないのだろう。だからエレンのことを理解出来なかった。
____エレンのこと、もっとよく見てみよう。
エレンのことがこの時から好きだったということに気づくまで、あともう少し____
Fin