第5章 お仕事【エルヴィン・スミス/微裏】
厚い胸板におさめられ、更に心臓が早くなる。
『っひゃ…………』
『…………やはり君は可愛いね、行動一つ一つ……本当に。』
『え、エルヴィン分隊長………っん、』
わたしが言葉を言い終わる前に唇を塞がれる。とても分厚い唇の感覚に私は心臓が飛び出そうになる。長い間唇を重ねていたかとおもうと呼吸するために開いた唇の間にねじ込むように分隊長の舌が入ってくる。
私は頭が真っ白になりながらもそのまま分隊長の舌の熱を受け止めていた。
すると、いつのまにかソファーに押し倒されていた。
唇が離れたときには銀色の糸が繋がっていた。
『…………すまない、我慢ができそうにない………』
私の上に覆いかぶさりながら自分のシャツのボタンを外していく。その光景に私はぶわっと顔が熱くなり目をそらす。
『っあ、えと、ぶ、分隊____』
『名前でいい、名前で呼んでくれ』
『っ、え、エルヴィン、さん………』
『ふふ、なんだ?』
『あ、あの、お仕事は………?やらないと大変なんじゃ………』
『今は仕事よりとの時間だよ………寂しい思いをさせたね、すまなかった』
『い、いえ……大丈夫です…………あの、でも………不安、でした……』
『ん?』
『その、本当は私のことどう思ってるのかな……って』