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短編集【進撃の巨人】

第1章 髪飾り【エレン・イェーガー/甘】





部屋には戻っていないから部屋にはあるわけがないし………


うそ、いつ外れたんだろう。そしてどこに落ちているんだろう………


『そ、そう……?たまには女の子らしいところを、ね』

『はぁ?お前そんなガラじゃねぇだろ』


しれっと失礼なことを言ったジャンを無視する(だからモテないんだよ)

今は夜だし、明日探したいところだけど………あの髪留めは………だめ。


_____


『ここにもない………』

夕食をとった後、ライトを照らしながら真っ暗な訓練所で髪留めを探していた。落とすと言ったらここしかない。

とはいえ、このだだっ広い訓練所を探すのは骨が折れてしまう。

明日の朝までかかっちゃうかも。


草むらをかき分けて手探りで探しているため、手が傷だらけで若干血が滲んできている。


はぁ、と溜息をつき不安や痛さで目尻に涙が溜まる。


『そこに誰かいんのかー?』


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