第5章 お仕事【エルヴィン・スミス/微裏】
分隊長のために何かを作ることが初めてなのでとても緊張してしまう。
それに、何気なく言われたけど…………部屋に呼ばれた。部屋に行ったのは告白した日以来だ。しかも、あの時はそのまま自分の部屋に戻ったから特に何も無かったけど………
うそ、やばい、めっちゃ緊張してる。どうしようどうしよう。
『と、とりあえずはやく持っていこう』
一人分のホットミルクを作り分隊長の部屋に向かう。
両手がカップで塞いでるため、声をかける。
『分隊長、です』
しばらくするとドアが開く。
『やあ、ありがとう。入りなさい』
『し、失礼します』
デスクの上にいれたてのホットミルクを置く。
『ゆっくりしていきなさい、私はまだちょっと仕事があるから』
分隊長はデスクに向かい書類の整理をしているようだ。
『えっ、は、はい…………』
私はちょこんとソファーに座る。