第4章 日常【ジャン・キルシュタイン/甘】
次の日。
『あふ………』
『なにいい歳した女がアホ面して歩いてんだぁ?』
『っ!!』
(ドキッ)
えっえっ、まって、
『ちょ、触んないでよ変態』
『はぁ?いつも肩くらい触ってんだろ頭でも打ったのか??』
うそ、いつもこんなに密着してたっけ………!?
それだけジャンのことを意識してなかったってことなんだ…………
い、今も意識はしてないけど
『打ったのはあんたの方でしょーが。』
『あっそ。つかお前バカのくせに風邪でも引いたのか?ゆでダコみたいになってんぞ』
ジャンの右手が私の前髪をかき分けて額に当てられる。
(ドキッ)
っ、やだ、なんで………
『わあああああ!?』
思わずそのまま手首をつかみジャンを力強く引き倒してしまう。
『ってぇな!!何しやがる!この暴力女!』
『セクハラ!!!変態!!童貞!!!』
そんな単語を並べ私はそのまま走っていく。
『………なんなんだよあいつ、』