第4章 日常【ジャン・キルシュタイン/甘】
『ったく………エレンのやつ……ずっとミカサのそばにいやがって。うらやましい!』
イライラしているのかテーブルをツンツンツンしている。
『うらやましいと思うくらいだったら気持ち伝えればいいのに』
『そうだけどよ………』
朝食を食べ終え、トレーを下げようと立ち上がる。
『今日の訓練ってなんだっけ』
『午前は対戦格闘術じゃねぇか?』
『ああ、そっか、ありがと』
トレーを戻しテーブルへ戻ってくる。
床にちょっとした隙間があったみたいだ。そこに足先を突っ込んでしまう。
やばい、ジャンの目の前で転んでしまう。笑われる、絶対。
身体にはしったのは冷たい床の感覚_____ではなかった。
なんで…………?
目の前には兵団服。大きな手が体を支えている。
『馬鹿、大丈夫か?』
(ドキッ)