第1章 髪飾り【エレン・イェーガー/甘】
水を喉が潤う程度に飲んだ後、夕食の時間となったので食堂に向かう。
私はいつもの友達と同じブロックに座り食事をとる。
同じブロックにはジャンもいる。
『………なぁ』
珍しくジャンが話しかけてきた。当の本人といえば頬杖をつき違う方向を見ている。
その方向と言うのはミカサのブロックだった。
『なに?』
『あいつのこと、どう思うんだ?』
『ミカサのこと?綺麗だしかっこいいよね、それがどうしたの?』
『いやミカサの事じゃねぇよ。………それは間違っていねぇがな』
とほんのり顔を赤らめる。
『エレンだよ、エレン』
『ああ、エレンのことか』
ミカサはいつもエレンや、アルミンという可愛い男の子のそばに居るが、目立つのはエレンと一緒にいるところだ。確かミカサはエレンの家に家族として迎え入れたとか………
でも、それにしては過保護なのだ。