第3章 僕だって君を守れるんだ【アルミン・アルレルト/甘】
『おいおいまたこりゃ女みたいなやつが来たよ』
『アルミン………』
『だ、大丈夫……?』
私を細い腕で起こしてくれる。………力強い………気がした。
『僕に任せて』
力強い声で私を見つめてくる。
『で、でも………』
『……………、僕にだって君を守れるよ』
アルミンは優しく私の頭を撫でるとスクっと立ち上がりその兵士達に近づく。
『さっき、その今君たちが踏んでいる花のことを勝手に育ってきた、と言っていたな?』
『そりゃそうだろーが。花を世話してるやつなんて見たことねぇよ』
『早朝にが1人で一生懸命世話してる、と言ったらどうする?』
『っ』
『君たちが夢を見ている間、彼女は人知れず水をあげたり声をかけたりしているんだ。だからこんなに綺麗に咲いているんだ。』
声をかけているところも見られてたんだ………なんか恥ずかしい
『あと………勝手に育ってくんだろ?とも言っていたよね。だったら君たちが世話をしてみろ。毎朝早起きして水をあげるか?もし枯らしてしまったら幹部に何言われるかわからないと思うけど。』
『そ、そんなの関係ないだろうが!』
『だったら』
アルミンの声が低くなる。
『これ以上関わらないでほしい。花に触るな、花の話をするな、花の近くを歩くな。』
今までに聞いたことのないくらいドスの効いた声だった。