第3章 僕だって君を守れるんだ【アルミン・アルレルト/甘】
花壇の中でじゃれている男子兵たちがいる。
すでにその中で走り回っていたのか花が潰されている。
私はその光景に目を奪われる。
あの子は今朝咲いたばかりなのに……あの子だって頑張っていたのに………ぜんぶ潰されてしまった。
絶望感もあったけど、私はそれ以上に怒りがこみ上げてくる。
『あっ、あの…………!』
私は震えながらその兵士達に話しかける。
『あ?なんだよ』
『お花を…………踏まないでください!』
震える声でおどおどしている私を見てその男子兵たちは大きな笑い声をあげる。
『花ぁ???こんなん勝手に育ってきただけだろ??そんなもん俺には関係ねぇよ。また勝手に育ってくんだろ?』
そうだ…………私がお世話してたのは早朝。この人たちは見ていないんだ。………別にこんな人たちに見られても嬉しくないけど
『そうかもしれませんけど!!花だって生きてるんです!』
『うっせぇな、どけよ』
私に近寄ってきては肩をドンッと強い力で押してくる。それと同時に臀部に衝撃が走り、頬に地面があたる。
『女はやっぱり弱いな』
ゲラゲラ笑うこの人たちはその場を去ろうとする。私は怒りが最高峰に達し相手を睨む。
『あ?何睨んでんだy『やめるんだ!!』
この中性的な声は……