第3章 僕だって君を守れるんだ【アルミン・アルレルト/甘】
やっぱり花壇のそばにアルミンがいると更に女の子味が増す、というか。微笑ましいんだけどね。
『?僕の顔になにかついてる?』
いつのまにかアルミンにみとれていたみたいだ。顔を覗かれる。うっ、可愛い……
『だ、大丈夫だよ!』
『?ならいいんだけど………あ、僕そろそろエレンを起こしてくるよ』
じゃあ、またねと走っていくアルミンの背中を見て少し私は寂しくなった。
せっかく話せたのにあまり話せなかったなぁ…………
その後はやはりアルミン、ミカサ、エレンの3人が一緒にいて、話しかける隙もなかった。隙はあると言えばあるけど、そういう時は必ずエレンとミカサが痴話喧嘩をするかエレンとジャンが喧嘩をするかのどれかに展開してしまうからだ。まぁ、全員好きなんだけどね。
『ねえねえ』
『ん?』
『あんたさ、あんなモヤシのどこがいいの?』
そう聞いてくるのは私の友達。
『ま、まさかアルミンの事言ってる?』
『当たり前じゃん!男はやっぱり力くらいないと……ねぇ?』
『んー………』
確かにアルミンは非力かもしれない。でも……
『私は違うと思う………………だって________