第2章 ぬいぐるみ【リヴァイ/甘々】
数日後。
『リヴァイ兵長!』
私はとあるものを持って兵長の部屋の近くで兵長を見かけると駆け寄っていく。
『静かにしろ……ホコリがたつ………で、何のようだ』
『兵長にあげたいものがあって!』
あげたいもの、だと?と眉をひそめる。
『どうぞ!!!』
背中に隠していたものをばっと兵長の前に差し出す。
そのものを見た瞬間更に兵長の顔がゆがむ。
『………なんだこれは』
『なんだ……って。ぬいぐるみですよ。』
兵長はそのぬいぐるみを受け取るとそれをじーっと見つめる。
『これ………誰かに似ていないか』
『だってリヴァイ兵長ですもん、それ』
『だろうな』
兵長が兵長に似ているぬいぐるみを持っている姿に思わず微笑んでしまう。
『しかしまたなんでこれを俺に』
『えっ?欲しかったんじゃ……?』
『あ?』
『この前言ってたことって、もしかしてなにか作ってほしかったんじゃないかなーって。だから他の人に作るなーって言ってたのかなって思ったんですけど』
私がそう言うと兵長は目を見開きはぁ、と頭を抱える。
『?違いました………?』
『いや…………ああ、………間違ってはない………だが………いや………クソ』