第2章 ぬいぐるみ【リヴァイ/甘々】
(のやつ……!兵長にそんな口の聞き方して大丈夫なのか………!?)
まわりの兵士達はの言動に冷や冷やしているようだ。
しかし。
『………いや、特に用はない。だが……その、なんだ。ちょっとこっちに来い』
どこかその厳しい目が柔らかくなったかのように見えた。そしてそのままの手を引いてどこかにいこうとしている。
『あああ、わかりました、みんなじゃーねー』
ふにゃ、と笑顔で手を振るをみてまわりの兵士達は兵長も大変だな、と誰もが思っていた。
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兵長は私の部屋の前に立ち止まると『開けろ、』と言わんばかりに見つめてきた。
『えと………今日はちょっと散らかってますけど』
『いつもの間違いだろう。いいから開けろ…命令だ』
兵長と私はちょっとした知り合いだった。んー、私は覚えていないんだけど、私が小さい頃会っているみたい。だからこんなに気安くお話はできているんだけど…………
でも私は調査兵団に入り、兵長からその事を聞かされて今に至っているわけだから……その、まだ私が兵士になる前から壁外調査に行く時に見ていて憧れの存在でもあるので少し緊張している。だから、入団した時兵長から話しかけられたことにも顔が真っ赤になってしまった。
おそらく兵長は私のことをちょっと知ってる女兵士、もしくはチビとしか思っていないだろうからこんなことは言えるわけがない。