第2章 ぬいぐるみ【リヴァイ/甘々】
『本当にって手先が器用だよね〜』
仲間達が私の周りに集まってくる。今、私は友達の破れた服を縫う作業をしている。やぶれ方がひどかったのでつぎはぎをしなきゃいけないんだけど。
私は昔から裁縫が大好きだった。自分で簡単な洋服も作れたし、バッグも作っていた。それというのも、弟や妹が活発的で毎日のように服をボロボロにして帰ってきたことも影響されているのかもしれない。
『はい、できたよ。』
袖が破れたらしくそこを修繕してとある男子兵に渡す。
『サンキュ、たすかった………………でもよ、俺にこれは合わないんじゃないか………?』
『可愛いじゃない』
袖につけたのはくまさんのアップリケみたいなもの。
『お前、の息子みたいだな!』
『うるせぇ!』
まわりがゲラゲラ笑う中その男子兵は恥ずかしそうだった。
『と、とにかくサンキュな、』
『またなんかあったら言ってね。またくまさんのつけてあげるから』
『おい』
後ろから何もかもを刺してしまいそうな声が聞こえる。
周りにいた仲間達はみんな敬礼をする。冷や汗が流れる兵士もいた。
『あっ、リヴァイ兵長。こんなところで何してるんですか?』