第40章 『Anotherstory~№4』
まあ思ったとおり、
最初に口に出したのは
神「なんだろうな…」
っていう "勇太お得意" の
抽象的言い回しだった。
表にはださないけど
僕の怒りは収まらず、
しつこく同じ質問を繰り返してみたら
やっと本音が聞けた。
神「腹立つんだよ!!!」
『・・・・』
神「もうしんどい…
あんなふたり見んの…つれぇ…」
『っ!……勇太…』
勇太の目から流れるそれは、
僕の気持ちをさらに締め付けた。
僕は直接関わってないにしろ、
自分や、特に三輪田さんが
してきたことの重さに
このときやっと気づいた。