第30章 『Anotherstory~№3』
そして次の日の放課後…
『今日の数学どうだった?
・・・・神宮寺くん?』
神「・・・・・」
私たちは今、
委員会の仕事をしている
岩橋くんを待っている。
彼が見ている先には、
またあの女。今日は彼氏も一緒か…
そのふたりの姿を呆然と見つめる彼。
ふたりが手を取り合った…その時、
彼が歩き出した。
『ちょっと、神宮寺くん!?』
彼は確実にあのふたりのもとへ、
あの女のもとへ向かおうとしている。
止めなくてはと思ったのだが、
掴んだ腕は強引に振りほどかれ
私は地面に手をつく…
そして彼は予想通りの場所へ行くと、
あの女の腕を引いて、
その顔を確認し自分の唇をあてた…
しかしそれは長くは続かず、
気がつけばあの女の彼氏が
彼に跨り怒鳴っている。